新卒で美容看護師は不安定?【現役が本音で解説】


「新卒美容ナース」って最近増えているけど実際どうなの?

新卒美容ナースは実際どうなのか、現役美容看護師が徹底解説します
最近は「新卒美容ナース」「直美ナース」増えてきました。美容看護師になりたいから看護師を目指す人も増えましたし、新卒を採用している美容クリニックも増えてきました。
「新卒で美容ナースって将来不安定?」
「数年は病棟で臨床経験を積んだ方がいい?」
と不安に感じている看護学生さんや新人ナースも多いと思います。
実際、私自身も看護学生のときに美容クリニックに行ったことがきっかけで「美容ナースになりたい!」と思ったものの、当時は新卒で美容看護師になる選択肢はほぼ無く一度病棟に就職しました。
結果として、病棟を1年未満で退職 → 美容看護師に転職しましたが、この経歴での転職活動は本当に大変でした。
この記事では
✔︎ 新卒で美容看護師になるのはどうなのか
✔︎ 新卒美容ナースのメリット・デメリット
✔︎ 新卒美容看護師の就活ポイント
について現役美容看護師としてリアルにお話しします。
新卒で美容看護師になるのは可能?【結論】

結論:新卒で美容看護師になることは可能です。
ただし、注意点もあります。
・新卒OKの求人数はまだ少なめ
・採用しているのは教育体制のある大手美容クリニックが多い
・長期的なキャリア形成ができる職場選びが必須
新卒で美容看護師を目指すなら「教育体制が整っている大手美容クリニック」がオススメです。個人院で新卒採用している場合でも、教育体制が整っていない、指導者によって教え方にムラがあるといったリスクもあるので「新卒育成の実績があるか」は必ずチェックした方が良いポイントです。
美容看護師の背景として、病棟で数年経験を積んだ「医療行為・安全管理」ができるという看護師が次のステップで美容看護師になるというのがスタンダードでした。最近増えてきた「新卒美容看護師」はどこでその「医療行為・安全管理」を学ぶかが大事になります。「教育体制が整っているか」はかなり重要なポイントです。
数年は病棟経験を積むべき?
1年未満で病棟を辞めてるからこそ思う私の考えは「数年病棟経験をした方が良い!」という結論です。
基礎的な医療処置は病棟だと1年目の研修でしっかり教わります。美容看護師として1番大切なのは「安全に美容医療を提供する」ということだと思います。その基本的な医療処置、 全身状態の評価、安全管理、急変対応の考え方といった「看護師としての土台」な部分は病院で学べることが多いです。
一時期「直美美容ドクター」が話題になりましたが、医師の場合は研修医として2年間臨床経験を積みます。看護師にはそいうった制度がないのでより「臨床経験を積むか」という点には慎重に考えた方が良いと思います。
ただし、 病棟でメンタルが壊れそう、明らかに自分には合っていないという状態で無理に続けるのはおすすめしません。ただし、私のように中途半端な退職(1年未満など)は転職活動でかなり足を引っ張ります。
新卒美容看護師のメリット
新卒美容ナースのメリットは最初から好きな仕事に就けて、早く経験年数・スキルがつくことです。
・最初から「やりたい仕事」に就ける
・病棟で働きたくない人は無理に働かなくていい
・美容看護師としての経験年数・スキルが早く積める
最初から「やりたい仕事」に就ける

看護師・看護学生のみさなん「仕事は辛い思いをしないといけない」という固定概念ありませんか?
どの仕事も始めは大変ですが「仕事は辛い思いをしないといけない」という固定概念は看護業界は特に強いと思いますし、私もそう思っていました。
視野を広く、看護師以外の職種で考えてみてください。
世の中、新社会人は最初から「好きな仕事」「自分がやりたい仕事」に就職する人も多いです。そう考えると、最初から美容看護師をしての勉強を頑張るのは悪いことでも無く立派な事だと思います。ただ看護業界は特殊な事もあり美容看護師になることが「逃げ」に感じてなんとなく罪悪感を感じやすいかも知れません。
病棟で働きたくない人は無理に働かなくていい
美容看護師を目指している病棟で数年働くとなると、看護師としてスキルアップできるとしても精神的にも肉体的にも負担のかかりやすい病棟で数年年働くのは辛い方も居ると思います。
最初から美容で働けて美容の勉強に集中できるのも新卒ナースのメリットだと思います。
美容看護師としての経験年数・スキルが早く積める
新卒美容看護師は若いうちから経験年数・スキルが早く積め、キャリアアップのチャンスが早めに回ってくるのもメリットの一つです。
• 大卒病棟3年 → 26歳で美容1年目
• 大卒新卒で美容 → 26歳で美容4年目
同じ26歳でも美容で4年経験していれば「 教育係・プリセプター・ リーダー・役職候補」などキャリアアップのチャンスが早く回ってきます。病棟経験が3年ある方が看護師としての知識・スキルは強いですが、美容看護師としてのチャンスは美容経験が長い方が優遇されやすいです。しかし、これは個人の頑張り次第で変わる場合があります。
結婚・出産を20代で考えている場合は若いうちに美容での経験年数・スキルを積んでおくと復職のときにも有利です。また、お客様に対して「美容看護師○年目です」と言える年数が長いほど、説得力・信頼感も上がります。
若いときは一から教えてもらえることも多く、新卒ならではの柔軟さ・吸収力も大きな武器になります。
新卒美容看護師のデメリット
一方で、新卒から美容看護師になるデメリットやリスクもあります。
・急変対応・医療処置の経験が少なくなりやすい
・美容以外の就職先が狭くなりやすい
急変対応・医療処置の経験が少なくなりやすい

新卒美容看護師がよく不安に思うのは、「採血・点滴・ 急変対応」などの基本的な医療処置が身につかないのでは?という点だと思います。
実際、病棟では1年目の初期研修で基礎的な手技をしっかり学べ、その後も日々の業務で経験を積めるというメリットがあります。
美容クリニックの場合、血液検査や美容注射・点滴もありますし急変対応する事もあります。美容外科の場合は更にハードルが上がり清潔操作・機械出し・心電図・シリンジポンプなどを取り扱います。また、美容クリニックにいらっしゃるお客様で持病があったり薬を飲まれている方もいます。
このような知識・技術は病棟で身につけるイメージがあるかと思います。病棟の場合は初期研修がしっかりしているのでこれらの看護技術を基礎からきちんと習得しやすく、その後の病棟看護師としての経験で身についていきます。その為、新卒美容ナースになる場合はこの基礎をしっかり教えてくれる教育体制が整っている美容クリニックがオススメです。
ただ、病棟に数年勤務していても採血や点滴をほとんど経験していないスタッフも居ます。私は病棟経験が1年もないものの、美容クリニックの勤務で採血や点滴は大得意になりました。案外美容ナースをしている方が注射系はすることが多いかもしれません。
注射系の手技に自信が無い方でも、練習次第では上手になりますし病棟経験があっても全然できない人もいます。
私は最初に勤めた病院が初期研修がしっかりしていたので、採血や点滴の手技はしっかりと研修を受けることができ基礎は身につきました。病院の初期研修レベルの指導を美容クリニックで受けるのは難しいと思います。
病院で学べる「看護師としての基礎知識」は美容クリニックで必ず役に立ちます。
私も短い期間でしたが病院で学んだ基礎は本当に役に立っているので働いて良かったなと思うので臨床経験は3年くらい経験積めば良かったなとも思っています。
「美容以外に就職できなくなる」は本当?
「新卒から美容なんてやめた方がいい」「他で働けなくなるよ」と言われて不安になっている方も多いと思いますが「就職の幅は狭くなるが、全く働けないわけではない」です。
私も美容に転職する際に「将来どうするの?」と周りに散々言われて不安になった1人だったのですが、美容クリニックで働いて考え方がガラリと変わりました。「独特な病院・医療」の世界から抜け出し「広い社会」に入った感覚があります。病院だともう働いてない・休職している患者さんと接することが多かったのですが、美容だとバリバリ働いているお客様との関わりも多く仕事の会話をする事もあります。そんな環境にいるからか「医療の世界じゃない働き方」もアリだなと視野を広く考えれるようになりました。
病院で働いていると「看護師」としての働き方でしか考えれなかったのですが、色んな職業がある中でそんなに看護師に縛られなくても良いのかなと思うようになりました。
私の周りには看護師の資格を活かして美容看護師から美容医療機械のメーカーに転職する人や転職エージェントの仕事につく人も居ました。
看護師として美容以外で働きたい場合は眼科・耳鼻科・皮膚科などのクリニックだと、接遇面や手技の丁寧さは美容でスキルアップできるので働きやすいと思いますしアピールポイントにもなります。採血が得意になれば検診センターでも重宝される可能性もあります。「新卒美容ナース」は美容以外だと採用の幅は狭くなるとは思いますが、働け無い訳ではないです。考え方を広くすると「看護師免許」「美容の経験」を持ってるだけで就職の強みと武器です。
新卒の方が受かりやすい場合もある
私は病棟を1年未満で辞めていた為、募集要項の条件で弾かれて応募すらできない状態でした。その時に「新卒」なら募集しているという事をしりました。「新卒より、少しでも病棟を経験している方が良くない?!」と心の中で思いましたが、中途半端な職歴はかなり足を引っ張りました。
病棟を経験すると決めたらしっかり続けて働く、すぐに辞めてしまいそうなら「新卒美容看護師」もアリだと思います。
美容外科ナースになりたいなら病院でオペ看経験した方が良い?
将来的に「美容外科ナース」になりたいから「オペ看」になろうと考えてる人もいると思いますが、良いと思います。清潔操作や機械出しのスキルも付きますし美容外科の場合は面接も有利になり、オペ看の経験が生きる場面が多いと思います。
美容外科の場合はオペ中だけでなくオペ前後の看護もしなければなりません。オペ看勤務だと採血や注射をやったことない!という人もいるのでそこは練習が必要になると思います。
オペ看を経験した事ない人も美容ナースになってから手技は習得できますし、採血・注射をやったことない人も美容ナースになってから習得できます。
要は頑張り次第だと思っています。どの部署であろうとも「基礎的な医療処置」「危機・安全管理能力」が身につくかが病院勤務のメリットだと思います。
新卒で美容看護師になりたい人へのポイント
新卒で美容看護師を目指すなら、「教育体制の整っている大手美容クリニック」がオススメです。
新卒美容看護師だからこそ、就職選びには慎重になった方が良いと思います。
・教育体制が整っているか(新卒育成の実績があるか)
・スタッフ人数は足りているか(指導に時間が割けるか)
・治療メニューが多いか(治療メニューが少ないとできる事も少なくなる)
・看護師の離職率が高すぎないか
この点を考えるとやはり「教育体制の整った大手美容クリニック」が良いと思います。
小規模の個人院でも新卒採用はありますが
・指導者の力量・性格に全て左右される
・日々の業務に追われて教える余裕がない
というケースもあるので、慎重に見極めた方が安心です。
まとめ
• 新卒で美容看護師になることは可能。ただし求人は限られる
• メリットは好きな仕事に最初から就ける・経験年数を早く積める
• デメリットは医療処置・急変対応は身につきにくく、美容以外への転職の幅は狭くなりやすい
• 個人的には数年病棟経験をしてから美容看護師に転職がおすすめ
・新卒美容看護師になる場合は「教育体制の整った大手美容クリニック」がおすすめ







