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【美容看護師向け】アートメイク除去のカウンセリング注意点・クレームに注意。トラブル回避に必要なポイント

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nico

・美容看護師9年目
・病棟を1年未満で辞めて美容ナースへ
・3つの美容クリニックで勤務経験

美容看護師のアレコレや勉強について分かりやすく発信💡✨️

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美容ナース9年目のnicoです。
美容ナース向けに「アートメイク除去」について徹底解説します。

アートメイク除去のニーズが増えている背景

近年、眉アートメイクをしている人が増えた分、アートメイク除去希望の方も増えてきました。アートメイク除去希望のお客様は失敗したから除去したいという方だけでなく、細かい部分除去や色味を変更したい等のアートメイクを更に自分の理想の形に整えたいと希望の方も多いです。以前にも増してアートメイクの技術が高くなり「自分に合った眉」「黄金比」などより魅力的な眉を施術者もお客様もより追求するようになった事が背景にあると思います。

「アートメイクをしている人が増えた」「より理想的な眉アートメイクを施術者もお客様も追求するようになった」という背景があり、アートメイク除去の需要も高まっています。

なぜアートメイク除去はクレーム・トラブルが多いのか?

これを読んでいる方の中には既に経験があるかもしれませんが、アートメイク除去は他治療に比べてクレームやトラブルが多い傾向にあります。アートメイク除去はお客様との治療イメージのズレが生じてトラブルになったり、施術者側もレーザー除去の経過が予想しにくい事からお客様との関わり方に悩んだ方もいると思います。

お客様との「治療イメージ」のズレ

一番クレームの原因になっているのはお客様との「治療イメージ」のズレです。「アートメイク除去」というワードを初めて聞いた人は、アートメイク部分が綺麗に消えるイメージを持つ方が多いと思います。色素が強いので予想以上のダウンタイムが出ることや、レーザー除去でアートメイクの色がオレンジや黄色に変色したり、除去したのに逆に黒くなるなんて想像しにくいと思います。また、除去ターゲットがインクである事からどういう反応をする分からない・何回かかるか分からない・理想の形にならない可能性がある事もお客様との治療イメージとのズレが生じる部分です。

この事前の説明がしっかりできていないと、トラブルやクレームに繋がります。

「アートメイク除去」の難しさ

美容看護師の場合「レーザー治療」に詳しい方がほとんどだと思います。しかし、アートメイク除去となるとターゲットはインクになります。レーザーによりインクは黒変や変色します。これは今までのレーザー治療と大きく違う点なので戸惑いやすい部分です。インクは何種類もありますし、ここ数年のアートメイクの発展からインクの種類も増え複雑になりました。昔は黒や茶色の色素で単純だったものが、現在では除去が難しい白色の色素が混ざっていたりします。
インクのカラーについてはアートメイクナースでないと詳しくないですし、アートメイク除去でデザイン性を求められるとなると今までと違った知識と観点が必要になります。

なので「アートメイク除去」は他の色素除去系のレーザーとは違う枠組みで捉えて良いくらい特殊な治療だと思っています。看護師側は他の色素除去系のレーザーと一緒にせずに違いをしっかり理解する必要がある施術です。

この違いをしっかり理解し、お客様に分かりやすい説明ができないとクレームやトラブルの原因になります。

アートメイク除去は最近流行りだした

アートメイク除去は昔からある治療ではありますが、ここ数年で急速に増えてきました。もちろんクリニックのマーケティングではデメリットばかり書ける訳なく「気軽に綺麗に消せますよ」と謳う訳です。
まだデメリット部分がお客様側にしっかり認知されていないと感じます。シミ治療で言うところの色素沈着や肝斑悪化、脱毛でいうところの火傷や硬毛化など、現在はお客様は知っている人が多いのでクリニックで説明を受けても「そんな事聞いた事ない!」となる事も少ないです。しかし数年前はこれらの施術のデメリット部分を知らない人は多かったです。

アートメイク除去は消費者だけでなく、提供側も「最近導入した、ニッチな治療だからあまり施術することがない」という点で熟知しきれていない人も多くいるように感じます。

「最近流行り出した」という点で、お客様側も提供側も理解が不十分な部分がある背景でトラブルやクレームが多いと感じています。

アートメイクを除去したい理由・ご要望

アートメイク除去において「除去したい理由」はカウンセリング大切なポイントです。お客様によって理由は様々でどこまで除去したいかなどのゴールも変わってきます。

実際にアートメイク除去をしたい理由で多いのは

・10年以上前に入れた古いデザインだから消したい
・海外で入れた奇抜なデザインのアートメイク
・アートメイクを入れたけどデザインが気に入らない

アートメイク除去希望の方の理由は奇抜なデザインにされた、失敗された、昔のデザインだから薄くしたいというイメージがあるかと思います。このようなお客様は第三者から見てもアートメイクが不自然な事が多く、細かい希望も少なく「薄くなれば良い」という方が多いので比較的除去後の満足度は高いです。

しかし、最近多いアートメイク除去の理由は

・アートメイクを入れて数年経ち毛並みが太くなり、色も濃くなった
・毛並みの1本を除去して欲しい
・アートメイクのデザインを変更したい
・アートメイクを入れたけどデザインが気にいらない
・色味を変えたい

という細かい要望の方が増えてきました。

第三者から見たら綺麗なアートメイクだったとしても、ご本人にとっては気に入らないというパターンです。このような場合はアートメイク除去は細かいデザイン変更の要望に答えれない事もあります。希望が細かいのでどこまで除去したいかなどの擦り合わせが大切になります。こういった方は施術後とのギャップが生まれないように事前に説明が大切になります。

このような細かい要望が増えた背景には、近年のアートメイク技術が上がり、より繊細で自然なクオリティの高いアートメイクを提供できるが故にお客様側もより高いクオリティのアートメイクを求めるようになったのではないかと感じます。

10年以上前のアートメイクは「眉が無いから、眉があれば良い」という希望が多かったのに比べ、最近のアートメイクの需要は「より魅力的な顔立ちに見える眉にして欲しい」「黄金比にしてほしい」「骨格に合った眉にして欲しい」等と需要が変わってきたように感じます。

また、アートメイクの値段も下がり気軽に受けれるようになったことから「今のアートメイクを全部除去して、また新しく入れ直しをしよう」という方も増えてきました。

アートメイク除去したい理由をしっかりヒアリングすることで、お客様の期待値も確認できます。

数年経過して繊細さを失ったアートメイク

最近のアートメイク除去で多い理由の一つに、アートメイク直後の仕上がりは良くても数年経過すると「色素が拡散し太くなっているのが気になる、色味がグレーっぽくなってきた」という悩みが多いです。毛並みアートメイクの場合、アートメイク定着後は繊細な毛並みでも数年経つと太く感じる方もいます。パウダーで入れた場合でも数年経ってベタッとした感じが気になると言う色素の拡散による悩みは多いです。
これはアートメイクだけでなく、タトゥーも入れたては繊細で綺麗ですが数年経つと線が太くぼやけて色味もボヤけてきます。

色味がグレーっぽく、毛並みが太くなってしまうと眉の印象や主張が強く見えたり、最初は自然だったのがアートメイク入ってる印象が強く感じる方もいます。

そういった方に提案するとしたら

・アートメイクを全部除去する
・アートメイクの色素を明るい色にする
・主張が強くみえる部分のみ除去する(特に眉頭に悩まれてる方が多い)
・セルフかサロンで眉毛を間引き・脱色して眉の印象を軽くみせる
・メイクを変える(眉マスカラ使用、メイク前にコンシーラーやファンデーションで薄くみせる)

という方法があります。

全眉除去(全体照射)

・現在のアートメイクを除去して、新しく入れ直したい
・全体的なデザインが気に入らない
・数年経過して全体的に太くなりグレーに変色した

このような場合は全体照射を希望・提案になることが多いです。部分照射に比べるとダウンタイムが目立ちやすく、施術方法によっては眉毛が一時的に少なくなるので、全体照射だと眉毛が減って生えてくるまでメイクでカバーが大変になる可能性もしっかり説明します。

部分除去(ポイント照射)

「今の形は大きく変えずに少しだけ変えたい」という部分的除去の希望の方も多いです。
具体的に多い要望としては

・眉頭の数mmを減らしたい
・毛並みの1本を除去したい
・眉尻の垂れてきている部分を無くしたい

眉頭、眉尻の数mm単位を気にする方も多いです。

眉頭は特にしっかり描かれているとアートメイクの主張が強くなりやすく「強そう・厳つい・男性っぽい印象」に見えやすいです。特に毛並みの場合、アートメイクを入れて直ぐは繊細な細い線だったとしても人によっては数年経過すると線が太くグレーっぽく変化します。アートメイク入れてしばらくは良かったけど、数年経ってから眉頭が気になるようになったと思う方もいます。

眉尻除去希望の方の場合、特に40代以降の場合は年齢と共にまぶたが下がってきます。並行眉でアートメイクを入れると年々眉毛自体が下がってきて眉尻が凄く垂れたように感じる方もいます。

テープ等で保護をして部分的な除去は可能ですが、レーザーは基本的に円形で照射されるので上手にカバーしながら照射したとしても数mm単位での調整は難しい事もあります。

また、除去した部分だけ色味が変わると他のアートメイク部分との差が気になる可能性も出てきます。回数を重ねれば薄くはなってきますが色味が完全に除去できない場合もあります。メイクで隠せればOK、眉毛を生やして目立たなくする等提案すると良いと思います。

このような細かい部分が気になってアートメイク除去を希望される方は、除去に関しても細かい部分が気になる方が多いです。性格的にも細かい方が多い印象を受けます。なので、事前に数ミリ単位や微調整はレーザーの設計上難しい場合がある事も加えて説明しておくとトラブル予防になります。

カラーチェンジ(色味を明るくする)

レーザー除去の暖色系に変わる過程を上手く利用して、アートメイクの色味を明るくする方法です。レーザーで色味を薄くすることはでますが「どんな色になるか分からない」ということはしっかり説明が必要です。レーザー除去はアートメイクを入れる時のように色味を選択する訳でもありません。レーザーに反応したインクがどのくらい抜けるかやどう反応するかは予想が付きにくいです。「明るくする」「グレーっぽい色味を和らげる」ことはできますが「ライトベージュ」「明るめブランウン」など具体的な色に変更はできないです。ましてや想像より黄みや赤みが強くなる可能性もあります。

アートメイクの濃い色素を気にして、コンシーラーで隠しているような方にとっては「どんな色味でも明るくなればメイクしやすくなるから良い!」という方には需要が高い方法です。しかし、色味を自分の好みの色にしたいという方にとっては施術後とのギャップが生まれてしまうので事前の説明が大切です。

再度アートメイクを入れたい場合

「アートメイクを全部消して、新しく入れ直したい」という場合。アートメイク除去は最低でも数回必要になりますし、数ヶ月空けてレーザーを照射するので、アートメイク除去終わるまでに半年かかる場合もあるし1年以上必要になることもあります。経過が良い方は割と短期間でアートメイクの入れ直しが可能になるかもしれません。(アートメイクはインクになるのでシミと違って何回回数が必要になるかはクリニック側も予想しにくいのです)

「いつ次のアートメイクができるか分からないこと、長期戦になる可能性」をしっかり伝えておきます。

治療イメージのズレで多いこと

・レーザーを当てて自由に形を整えれると思っていた
・1回で綺麗に除去できると思っていた、回数がかかると知らなかった
・ダウンタイムや毛が一時的に生えてこないと知らなかった
・黒くなったり、黄色くなったりするって知らなかった

以上が治療イメージのズレとして多いです。実際にカウンセリングで説明を受けて、除去はせずにメイクでカバーする選択肢に変える方もいます。

現場で実際にあったトラブル・クレーム事例

レーザー照射後の「変色・黒変」

変色や黒変はクリニック側も予想がつきにくいです。アートメイクの色素の状態やインクの色を把握できていれば、ある程度予想を付けることは可能ですが断言できる事ではありません。もともと薄めのブラウンがレーザー除去により黒く変色してしまうと印象が変わってしまいます。入っているインクの種類によっては変色の色がオレンジ・赤色・黄色と様々です。

口頭で説明してもイメージが付きにくいので実際の症例写真を見せるとお客様もイメージしやすいです。

施術回数・総コスト・期間に対する不満

お客様の想像以上に回数がかかってしまうと、総コストが高くついたり、治療終了までの期間がかかる場合があります。アートメイクは必要回数が予想しにくいです。必要回数は断言せずに目安としてお伝えし、個人差がある旨を説明します。

私の経験上では、少ない方で3〜4回、多い方は10回以上レーザー除去をされました。

ダウンタイム・自眉の脱色や抜け毛

ダウンタイムが想像以上に派手だった、もともとの眉毛が抜けてしまったというのもクレームになりやすいので事前の説明が大事です。

機械の種類・出力によってダウンタイムは大きく変わります。スポット照射で治療しているクリニックもあればトーニングモードで照射しているクリニックもあります。もちろんダウンタイムは大きく変わります。
特に暖色系の色素を除去する場合は短い波長を使うので、反応も良いし血管にも反応するので内出血も出やすくなります。
初回治療が黒いアートメイクだった場合は1064nmを使用、2回目の時点で暖色系にアートメイクが変化した場合は532nmを使用すると初回に比べて2回目のダウンタイムは強く出ます。
機械の設定や出力はアートメイクの状態によって変更すること、ダウンタイムも変わることを説明しなければなりません。

他院とのダウンタイム・経過の違い

アートメイク除去は機械の種類・設定・出力・アートメイクの色素の違いでダウンタイムや経過が大きく変わります。お客様のクレームで多いのは「他のクリニックで1回アートメイク除去を受けたけど、ダウンタイムも経過も問題なかった」というパターンです。同じ治療だから同じ経過になると思っている方も多く、経過の違いをしっかり説明していないとクレームに繋がります。

例えば、他のクリニックで受けたアートメイク除去の時は1064nmで照射し、2回目の照射を担当するとします。2回目の時点で黄色いアートメイクだった場合適切な出力は532nmになります。532nmの方がダウンタイムが派手になり「以前受けたクリニックではこんなダウンタイムじゃなかった!」「ここのクリニックは実力不足」といった烙印を押されかねません。

痛み

アートメイク除去のクレームで意外にも多いのは「痛み」です。痛み単体でクレームが来ることはあまり無いですが、ダウンタイム等の他のクレームと一緒に「痛み」も加わる事が多いです。

表面麻酔やクーリングにて痛みは緩和できますが、無痛になる訳ではありません。照射後のヒリヒリ感なども強く感じる方もいます。痛みに関してもアートメイクのインクの濃さや個人差があるので、無麻酔でも痛みが少ない方と麻酔やクーリングをしっかりしても痛みが強い方もいます。

お客様の特徴

こ私が実際にアートメイク除去のお客様と関わる中で感じたお客様の特徴と接客ポイントをお伝えします。

アートメイク除去希望のお客様を大きく2つに分けると

・第3者が見ても違和感のあるアートメイク
・第3者が見て違和感のないアートメイク

この2つに分かれます。前者の場合はお客様のこだわりも多くなく、現時点で入っているアートメイクが悩みの事が多いので薄くなるだけで満足される事が多いです。後者の場合は、前者に比べるとお客様のこだわりが強い、細かい要望が多い、期待値が高いという方が多い傾向にあります。この場合、施術前から綺麗なアートメイクを更に自分の理想の仕上がりに近づけたい場合や数ミリ単位の要望が多いので事前の擦り合わせが重要になります。

カウンセリングのポイント

カウンセリング時のポイントで大事なのは「お客様との治療イメージの擦り合わせ」です。

お客様の要望や期待値を確認し、治療イメージにズレが無いように分かりやすい説明が大切になります。

・必要回数には個人差があること
・長期戦になる可能性(1年以上かかる場合もある)
・インクの種類によっては黒色や黄色・オレンジ・赤色に変化することがある
・一時的に眉毛が少なくなるリスク
・ダウンタイムは使用する機械・設定で大きく変わること

この5点はお客様との認識のズレが起きやすいです。また言葉だけだとイメージが付きにくので症例写真を用いて説明すると良いと思います。

まとめ

カウンセリングや注意事項が多いアートメイク除去ですが、お客様との擦り合わせや事前の説明をしっかりすればお客様の理想に近づける良い治療です。

その為にはアートメイク除去の原理もしっかり理解しておくと更にお客様に寄り添える美容看護師になれると思います。