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美容ナース物理基礎(10)「フラクショナル」

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nico

・美容看護師9年目
・病棟を1年未満で辞めて美容ナースへ
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フラクショナルレーザーとは

毛穴治療やニキビ跡のクレーター治療が代表的「フラクショナルレーザー」

フラクショナルとは点状に照射するという”レーザーの照射方法“の名前です

フラクショナルは「毛穴・クレーター」治療で有名ですが、“何の機械”のフラクショナルかで治療目的が変わります

ピコレーザーを使用してフラクショナルで照射する
→「ピコフラクショナル」

炭酸ガスレーザーを使用してフラクショナルで照射する
→「炭酸ガスフラクショナル」

ルビーレーザーをフラクショナルで照射する 
→「ルビーフラクショナル」


RF(高周波)をフラクショナルで照射する
→「フラクショナルRF」

ピコレーザー・炭酸ガスレーザー・ルビーレーザー・RFでは肌への作用の仕方が違うため効果も違ってきます。

今回はフラクショナルの中でもメジャーな「ピコフラクショナル」「炭酸ガスフラクショナル」について説明していきます。

フラクショナルで照射する意味

フラクショナルで照射する意味はなんでしょうか。

フラクショナルで点状に照射することにより、「損傷された皮膚」と「正常な皮膚」ができます。全部の皮膚が傷つかず、正常な皮膚が残ることにより再生能力が高くなり通常よりダメージが少なくなります。

画像
フラクショナルとは「点状照射」

フラクショナル照射する目的は
①正常な皮膚が残り再生能力が高くなる
②全ての皮膚を損傷する訳ではない為ダウンタイムやリスクが低くなる 

このフラクショナルの特徴がよく利用されるのはアグレッシブな治療が多いです。炭酸ガスフラクショナルの様な皮膚を蒸散させて“皮膚の入れ替え”を目的としている機械はダメージも大きく、再生能力が必要になる治療なので“フラクショナル”状で照射する意味が理解できますよね。治療目的としてはニキビ跡の凹凸・毛穴・小じわの改善で使われることが多いです。

ピコフラクショナルに関しては、点状に照射することで密度が高くなり(集光させる)より強い衝撃波を肌に与えるという原理なのでまた少し目的が変わります。

一般的に「フルクショナルレーザー」と呼ばれる治療は炭酸ガスレーザーのようにアグレッシブな治療を指すことが多いです。そこで押さえておきたいポイントが「アブレイティブ」か「ノンアブレイティブ」かという点です。

「アブレイティブ」か「ノンアブレイティブ」か

アブレイティブかノンアブレイティブかもポイントになります。

アブレイティブ=蒸散型
ノンアブレイティブ=非蒸散型

この2つのワードは美容医療のレーザーで使用するワードになるので覚えておきましょう。

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ノンアブレティブ(非蒸散型) アブレイティブ(蒸散型)

アブレイティブ

皮膚を蒸散させるということは皮膚表面が熱で気化され消失するということです。ダウンタイムやリスク(火傷や色素沈着等)も高くなります。

ノンアブレイティブ

皮膚を蒸散せずに真皮に熱を加えます。皮膚表面のダメージがない為、アブレイティブと比較するとダウンタイムやリスクは少なくなります。ダウンタイムを好まない&色素沈着しやすい日本人の治療としては需要が高そうですよね。

アブレイティブとノンアブレイティブの違い

波長によりアブレイティブかノンアブレイティブかが変わります。(表を参照)

▫️アブレイティブの波長
蒸散するので水分の吸光度が高い機械が該当します。皮膚には水分を多く含むため、水分への吸光度が高い波長のレーザーを照射すると蒸散します。
Er :YAG(2940nm)・炭酸ガス(10600nm)の波長を持った機械はアブレイティブです。

▫️ノンアブレイティブの波長
Er:Glass(1550nm)
の波長を持つ機械が該当します。

ピコフラクショナルも755nm・1064nmの波長を使用するので水分への吸収が少なくノンアブレイティブレーザーになります。

吸光度の表↓
波長1000nmを超えるあたりから水分の吸光度が高くなっていきます。

画像
レーザーの吸光度:治療別早見グラフ

↓(ズーム)🔍

画像


水分への吸収率が高くフラクショナルとして使用されている代表的な波長として
・Er:Glass(1550nm)
・Er:YAG(2940nm)
・炭酸ガス(10600nm)

があります。

水分の吸収率の高さは
①Er:YAG(2940nm)
②炭酸ガス(10600nm)
③Er:Glass(1550nm)の順になります。

水分への吸収率が高いと皮膚は蒸散します。
つまり③Er:Glass(1550nm)の波長では皮膚は蒸散しないということです。皮膚が蒸散するかしないか、アブレイティブかノンアブレイティブかは水分の吸光度の高さを確認すればある程度予想がつきます。

「炭酸ガスフラクショナル」か「ピコフラクショナル」か

先ほど「アブレイティブ」か「ノンアブレイティブ」という専門用語で対比しましたが、「炭酸ガスレーザー」か「ピコレーザー」かの対比の方がお客様向けにされている印象です。

アブレイティブ(蒸散型→炭酸ガスレーザー
ノンアンブレイティブ(非蒸散型→ピコレーザー

この2つの機械をを取り扱っているクリニックは多いですよね。

他にフラクショナルで代表的な機械は

Er:Glass(1550nm) ノンアブレイティブ
→フラクセル・モザイク

Er:YAG(2940nm) アブレイティブ

→プロフラクショナル

があります。

アブレイティブレーザーの方が色素沈着のリスクは高いですが、効果も高いので色素沈着了承の上、ニキビ跡や毛穴など大きい凹凸改善の目的として使用される印象があります。ノンアブレイティブレーザー(主にピコフラクショナル)の方が色素沈着のリスクも低くリジュビネーション目的として使用されていることが多い印象です。


アブレイティブ以外にも覚えておきたい横文字として「リジュビネーション」「リサーフェシング」があります。美容医療の文献や機械の説明用紙にも出てくるワードです。特にフラクショナルの文献で出てくるので今回pickupします🔍

リジュビネーションとは

Rejuvenation=再び若くなる。若返りの効果があるときに使います。若返り効果がある治療はたくさんあり幅広い言葉になってしまいますが、主に「小じわ・ハリ・キメの改善」のときに使用されている印象です。

リサーフェシングとは

古い皮膚を取り除き新しい皮膚を作り出すことです。新しい皮膚を作り出すことでニキビ跡・シワ・毛穴に効果があります。

アグレッシブな治療が多いフラクショナル治療はリサーフェイシング・リジュビネーションを目的としていることが多いです。

フラクショナルまとめ

・「フルクショナル」とは点状に照射されること
・全ての皮膚が傷つくわけではなく、正常な皮膚が残ることで再生能力が高まる。また、肌のダメージも少ない。
・何の機械のフラクショナルかで効果やリスクも変わる


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